間違いだらけのアマチュア無線

やっぱりレジャーや車通しで連絡取り合うならアマチュア無線だよな!ってお考えのあなた!

それは、一昔前の話です。

今は、そんなことしたら、ソッコーで捕まってしまいます。

アマチュア無線を、レジャーや仕事で使ってはいけないのです。

仕事のトラックに積んでいるけど、アマチュア無線では仕事の話はしてないよ!っていってもダメ。

世間話で、全く仕事の話をしていませんか?

「今からちょっと事務所帰る」

「●●は今日は渋滞少ないから大丈夫だよ」

「××は今日はお休みだってさ!」

これ、全部業務に関わる内容ですから。

 

じゃあ、アマチュア無線って?

じゃ、なんならアマチュア無線として問題ないよの、ってことになります。

アマチュア無線、昔は「ハム」と呼ばれていた時期もありましたけど、最近は「ハム」っていうと無線のことなんか全然知らない人に「???」な顔をされてしまいますので、認知度はだいぶ落ちてきています。

 

さて、アマチュア無線の定義です。

 

アマチュア無線とはアマチュア無線(アマチュアむせん)とは、金銭上の利益のためではなく、無線技術に対する個人的な興味により行う、自己訓練や技術的研究のための無線通信である。

日本では、運用する為の無線従事者免許証と、電波法に基づいた無線局免許状が必要である。

Wikipediaより)

無線技術に対して個人的な興味を持ち、自分でいろいろと工夫したり研究したりする趣味をアマチュア無線といっていいと思います。

 

国家資格が必要な趣味

Wikipediaの記事にもあるように、アマチュア無線家として楽しむためには、無線従事者免許証、つまりアマチュア無線をやるための資格が必要になります。

電波の使用は国際的に国家で管理するように決められており、日本では総務省が資格の管理をしています。

電波は、非営利での利用であっても、国の法律に定められた通りに利用しなければならないのです。

資格等級

アマチュア無線の資格には以下の4種類があります。

  • 第一級アマチュア無線技士(略称:1アマ)
  • 第二級アマチュア無線技士(略称:2アマ)
  • 第三級アマチュア無線技士(略称:3アマ)
  • 第四級アマチュア無線技士(略称:4アマ)

それぞれの資格によって、出せる電波の強さが違ったり、海外のアマチュア無線局と交信しやすい周波数で電波が出せるかどうかが変わってきます。

資格の難易度

2アマ以上は、世界的にアマチュア無線の資格として通用する資格とされています。

そのため試験範囲に国際電気通信連合の取り決めに関する内容があります。

3アマ以下は簡単に取れる資格

3アマ4アマは、主に国で通信をするための、簡略的な資格と考えられています。

今現在、1アマ以外は講習会に出席すれば取得できるようになっています。

4アマは小学生でも有資格者がいるなど、比較的簡単に資格が取れるようになっています。

最初に取得する国家資格として、小学校で取得を奨励しているところもあるのだとか。

簡単に取れるといっても、講習会は9時から17時で2日間を要するので、かなり束縛されることになります。

しかも講習会費22,750円!それなりに高価、スマホがあれば簡単に連絡を取ることができる世の中では、この金額をかける価値があるかどうかを慎重に見極めないといけません。

ただし18歳以下は7,750円なので、これぐらいなら、お父さん・お母さんにねだればなんとかなるかな?

講習会場に通って週末まるまる缶詰になってやっと取得することができる資格がないとできない趣味なので、なかなかやる気が起こらないのではないでしょうか。

そのアマチュア無線、違います!

以前のアマチュア無線家の多くは、仲間同士で連絡を取るために免許を取得しているという人が多くいました。

スキー場などのレジャーで、トラック運転手やタクシー運転手の方が仕事中に、みんな仲間と連絡を取り合うためにアマチュア無線を利用していました。

今でも平日の昼間は、トラックなどの運送業の方々が、仲間と延々とアマチュア無線で世間話をしています。

アマチュア無線局を開設する人の多くは、単に仲間と喋ることを目的とする人がとても多いのです。

レジャーで仲間と連絡を取る

インターネットがなかった時代は、手軽に仲間とワイワイやるためのコミュニケーション手段はアマチュア無線しかありませんでした。

電話は基本的に一対一の通信手段ですから、何人も集まってワイワイできません。

しかしアマチュア無線なら、同じチャンネルにたくさんの人が集まってワイワイできるので、同じ趣味の人たちが集まって騒ぐという楽しみがありました。

今はインターネットのビデオ会議サービスを使えば、音声だけではなくビデオ付きで多くの人とワイワイ楽しめるようになり、アマチュア無線の優位性はなくなってしまいました。

アマチュア無線局の開設には10万円近いコストが必要で、それだけコストをかけてもせいぜい数十キロの範囲でしかコミュニケーションが取れないので、同じ趣味の人が近くに住んでいないと楽しめないという制限があります。

インターネットを使えば、全国どころか全世界にいる同好の仲間とワイワイ楽しめるので、もう全然敵わないです。

 

アウトドアフィールドで仲間と連絡を取る

アマチュア無線の醍醐味の一つが、さまざまなフィールドで仲間と連絡を取れることでしょう。

スキー場やハイキング、キャンピング、ドライブなどで、仲間たちと手軽にコミュニケーションできるのはとても楽しいです。

しかし、今はそういった目的のための無資格で使えるトランシーバーが登場しています。

  • 特定小電力無線トランシーバー
  • デジタル簡易無線トランシーバー
  • IP無線トランシーバー

これらを使えば、無資格でアマチュア無線のトランシーバーとほぼ同じ使い勝手です。

わざわざ22,750円をかけて資格を取って、さらに10,000円程度のお金をかけてアマチュア無線局を開設しなくてもいいのです。

IP無線トランシーバーは、本体価格が80,000円程度と高額で毎月の基本使用量が2,000円程度かかりますが、基本的に全国どこにいても仲間同士の交信ができます。

スマホを使うより、快適に仲間同士と音声通話ができるのです。

もちろん、現地でもほぼ通常のトランシーバーと同じような感覚でコミュニケーションが取れます。

昔多くいた、レジャーで仲間と連絡を取るためにアマチュア無線局を開設する必要は無くなりました。

だから多くの人はアマチュア無線をやめ、レジャー専用無線を使うようになっています。

今はアマチュア無線局は1日50局程度がやめています。

これらの人はアマチュア無線が面白くないからやめるのでやはく、必要ないから無線局を継続しなかったという人も多く含まれているはずです。

 

レジャー仲間と連絡を取るのであればレジャー専用のトランシーバーを!

レジャー仲間と連絡を取るためにトランシーバーが必要になった場合は、今は無資格で高性能なトランシーバーが安価で手に入るようになりました。

ぜひレジャー用のトランシーバーを使用することをお勧めします。

レジャー用のトランシーバーはレンタルが可能ですから、まずはレンタルで短期間お試しで使ってみて、自分たちの目的に叶うならば購入してみるのはどうでしょうか。



 

本当のアマチュア無線の楽しみ

仲間とトランシーバーで交信しているうちに、仲間以外の声を聞くことがあるかもしれません。

トランシーバーの電波は、実は思いもかけないところに飛んで行っています。

アマチュア無線の楽しみ方の一つに、意外なところにいる人更新するということが挙げ荒れます。

インフラとしての電波ではなくて、電波の不思議さを楽しむのがアマチュア無線です。