集めて、集めて、整理して

イギリス人の趣味って・・・

イギリス人の趣味として思いつくものって、切手収集、コイン収集、昆虫採集等々
みんな収集して分類して綺麗に飾るというものばかり。
他にも趣味はあるんでしょうけで、イギリス人ということで思い浮かぶのは、これら収集趣味ばかり。
航空機の機体番号と所属を集めて分類、ラジオの電波を受信して記録し分類なんていう、興味のない人が見たら「どこが楽しいの?」なんて趣味もあります。
こういった収集分類趣味が、博物学に結びついたという意見もあるそうです。

収集趣味の頂点、博物館

収集分類の頂点に立つのが博物館でしょうか。
上野にある国立科学博物館で「大英自然史博物館展」が開催されていたので行ってきました。

収集、分類、分析、それの繰り返し

最初に珍しい収集品から、その後動物や植物の所蔵品、そしてそれらを分類し、疑問点を解消することで、ダーウィンの種の起源までつながっていることを展示しています。
珍しいものを収集するために、王立学会とか海軍とかが、船を仕立てて世界一周して、しかも科学者まで船に同行させています。


自然史とは関係ありませんが、現在大英博物館に保管されている「ロゼッタ・ストーン」などは、戦争の降伏条件の一つになったのだとか。

収集して分類することが自然科学の発展につながる

分類した結果から、それぞれの個体の類似点や異なる点を洗い出し、それをまた別の個体と比べて関連性を調べていく。


そして疑問点が生じたら、また収集に出かけ、分類し、分析する。
それの繰り返し。


そして、その結果は、きちんとまとめ本として出版する。


こうやって自然科学が発展してきたんだということが、よく分かります。
本当にイギリス人の収集に関する情熱には感心させられます。
学術的なことは関係なく、単なる趣味として、ジュエリーのように考えられていたことも示唆されていて、だからお金をかけて収集することができたのでしょう。
実際に、化石の販売を生業としていた女性も紹介されていました。


それがまた、学問の進展に貢献したとも言えます。
自然科学の発展の歴史について色々な思いを馳せることができる特別展示でした。

国立科学博物館も随分変わった

何十年ぶりかで、国立科学博物館の常設展ものぞきました。
大英自然史博物館展で予想以上の時間を使ってしまったので、本当に舐める程度にしか見られなかったのですが、昔に比べて博物館の展示も随分変わったのですね。
門外漢の者が見ても楽しく見れるような内容に大きく変わっています。
綺麗というか、一目見てインパクトを得られるように工夫されています。


もちろん、生物などはきちんと学術学的な分類はきちんとされていて、見た目ばかりが重視されているわけではありません。


こりゃ、常設展示だけでも改めて時間をとって見なければならないですね。

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