久しぶりに行ってきました、横田基地の日米友好祭。
友好祭と名打つくらいですから、ゲートを入る時の荷物チェックは若干厳しいものの、基地内は友好的ムード。
実はこれが一番の目的?
まずは、変わった形のビールジョッキでビールを楽しみます。
実はこれが一番の目的じゃないかと思うぐらい欲しかったんですけど、ちょっと高いですね。
最初の印象は「面白そうな展示が少ない」
そのあと会場内をうろつくけど、「来る」と噂されていたB-1がいなくてがっかりでした。
20年以上前、アメリカ旅行の時にサウスダコタ州のラピッドシティというところで、上空を何機ものB-1が飛んでいたのを目撃して以来の再会と楽しみにしていたんですがね。
さすがに首都圏の友好祭だと、いろいろな配慮が必要なんでしょうか。
P-8の中に乗れる!
そんなんで、何の目玉もないなあと、C-130とかC-17とかの内部に入れるようでしたが、特に目新しいもんじゃないし。
なんて、ちょっとした失意の中歩いておりましたら、目の前に目新しい機体が!
一瞬なんだかわかりませんでしたが、外見がB-737です。
おっと、これはP-8じゃないか!
ということで、結構長い列ではありましたが、最新鋭の対潜哨戒機の内部を見られるチャンスなんで早々ないんで、じっと我慢しました。
海上自衛隊なんて、航空祭で最新鋭のP-1どころか、現行のP-3だって内部をそう簡単には見せてくれないですからね。
後部から内部に入っていきます
後部はソナーやら、コンピュータが収められているらしいラックやらがあります。
真ん中に戦術航空士が座るコンソールが5人分。
もちろん、休憩用のギャレーもあったりして。
もちろん微妙な内容は見せてくれない
戦術航空士のコンソールスイッチがオフにされているし、コクピットも中には立ち入ることができないので、細かい情報はわかりません。
微妙な場所はきちんと隠されています。
この辺りが、米軍と自衛隊の差でしょうか。
米軍は、見せるところと隠すところをきっちり分けていて、見せるところはきちんと見せます。
自衛隊は、そういった機密の分類に関わらずとにかく見せないという感じです。
どっちがいいとかあえて申しませんが、見る方としてはギリギリまで見せてくれた方が嬉しいですね。
海上自衛隊の最新鋭対潜哨戒機P-1との印象比較
以前、海上自衛隊のP-1の内部を見学する機会がありましたが、レイアウトはP-8とP-1は似たり寄ったりのような感じです。
全体のレイアウトとか戦術航空士のコンソールの機器の配置とかが微妙に違いますが。
全体の印象としては、P-8の方があっさりしています。
P-1の方が、もう少し細かい機器が多かったような気がします。
そうそう、P-1には電子レンジが装備されていましたっけ。
無線マニアとしては、シェルターの前に衛星通信用のアンテナが展開されているここが一番気になります。
アンテナのうんちく
衛星の形状から、300MHzあたりの衛星通信用のアンテナ見えます。
昔、知り合いの軍事用衛星通信のエンジニアに聞いたのですが、実はUHFが衛星通信用の周波数帯域として一番適切なのだとか。
本当は日本でもそのあたりを使いたかったのだけど、すでに地上でたくさんの無線局の免許がおりていたので、総務省の許可が降りなく、止む得ず高い周波数を使っているらしいです。
中に入って見る
「アラスカンシェルター」と書いてあって、多くの人が「ビデオでも上映されているの?」みたいな感じで素通りです。
とにかくアンテナが気になるので、中に入って見ました。
何と憧れのAN/PRC-117Gの本物が!
初めて見る本物のAN/PRC-117Gです。
液晶パネルとキーボードがアンバー色に光って綺麗!
こんなにたくさんあるんだから、一つちょーだい、なんて言いたくなります。
表示されているデータ
AN/PRC-117Gが入っているラックの隣にあるデスク上にある液晶パネルには、Flightradar24で日本中心の航空路の状況が表示されていました。
反対側にはFlighRadar24ではない画面に、西海岸の多分航空路の状況が表示されていました。
気になったので、近くにいた米兵に、このデータはリアルタイムなのか、衛星通信は生きているのか聞いて見ましたが、データはダミーで衛星とのリンクは生きていないとの回答で、ま、当たり前だけどちょっと残念でした。
ということで、普段見られないものを見られて大満足!な、横田基地日米友好祭2017でした。
本当は天気が良ければ、二日間とも行って、最終日の夜は花火も見たかったんですけどね。
台風が来ていて天気が悪くて残念でした。