業務無線受信趣味の現状2

デジタル無線ばやりの昨今ですが、実はアナログの無線も密かに生息しています。

一部のアナログ無線は、使用頻度が増えてきているという、嬉しい状況もあります。

また、デジタル無線でも、市販されているデジタル対応の受信機を使うと聴くことができます。

消防署活系はいまだアナログ

当ブログでも再三触れていますが、消防の署活系無線は、いまだアナログが使われています。

あくまでも個人の感触ですが、署活系無線を利用している消防署は増えつつあります。

今までは都心部や大きな都市の消防署のみで使われていた署活系無線も、地方の大都市周辺の都市の消防省でも使われているケースが増えています。

デジタル消防無線は消防本部との通話用で、事件現場での連絡は署活系無線を使うというケースがほとんどで、現場での消防の活動状況は、署活系無線を聞いていると手に取るようにわかります。

東京は、大規模イベントへの対応として、東京消防庁が駆り出されることが多くありますが、その際には署活系無線が盛んに使われています。

箱根駅伝や東京マラソンなど、広範囲に活動することが多いイベント対応では、署活系無線の受信を楽しむことができます。

かなり大規模なイベントへの対応になると、地元消防団が活躍することも多くなっています。

消防団内の通信は、都内では特定小電力無線を使っていることが多いので、消防団の無線も、いまだ聞くことができる無線です。

今聴くことができるデジタル無線

さて、今聴くことができる業務無線といえば、デジタル簡易無線を忘れることはできません。

デジタル簡易無線はどれくらい聞こえる?

今、デジタルで聴くことができる無線の最も一般的なのは、デジタル簡易無線でしょう。

デジタル簡易無線は、免許方式と登録方式がありますが、登録方式は純粋に無線を趣味で楽しみたい人から、一般的な業務利用まで、様々な用途に使うことができ、利用者が増えていますので、人が多く集まる場所であれば、何らかの通信を聞くことができます。

デジタル簡易無線は、スクランブル、つまり無線を傍受している人が通話内容を聞くことができないようにする仕掛けがありますが、実際に使っている人で、スクランブルを使っている人はあまりいません。

J2ではまだ聞こえるトランシーバー を使っているチームが多い

Jリーグのチームの中には、トランシーバー を試合中のデータ分析用として使用しているチームがあります。

今まで確認した中では、デジタル簡易無線の登録曲と免許局、特定小電力無線を使っているチームもありました。

J1チームのような、チーム運営に予算が取れるチームは、IP無線を使ったサッカー専用のシステムを使っているチームがほとんどですが、J2ではチーム運営にあまり予算を取れないチームが多いので、デジタル簡易無線の登録曲を使っているチームが多くなります。

したがって、J2では、当分の間受信趣味を楽しむチャンスが多いということです。

デジタル簡易無線というと、スクランブル、つまり音声を聞こえないようにする方式が使えますが、なぜかこのスクランブルを使っているチームは多くないです。

使用開始当初はスクランブルを使っていたのに、しばらくするとスクランブルを使わなくなってきています。

臨時イベントはデジタル簡易無線が多く使われている

イベント会場では、デジタル簡易無線が使われていることが多いので、ハンディ型のデジタル対応受信機を持ち込むと、まだまだ受信を楽しむことができます。

ただし、受信事態は違法ではありませんが、イベントの裏側を覗くことになるので、イベント主催者などに受信活動が歓迎されない可能性もありますので、トラブルがおきないよう、最新の注意を払いながら受信する必要がありますが。

まとめ

警備無線もタクシー無線も、駅員の無線も、どんどんIP無線化で聞くことができなくなってきましたが、まだまだ、最新の受信機を購入すれば、デジタル簡易無線は受信することができます。

航空無線や船舶無線はまだまだアナログ無線が使われていますから、こちらも楽しむことができるでしょう。

でも、これらの交通系の無線もデータ通信をもっと積極的に使えば、より安全な運行ができるようになるから、デジタル通信の研究が進んでいるようです。

テクノロジーは、時代と共に進歩していき、今までと全く違う方式になります。

無線受信趣味は、このテクノロジーのおこぼれで楽しむ趣味なので、時代共に楽しみ方が変わってくるのはどうしようもないことです。

それでも受信活動を楽しみたい、無線活動を楽しみたいと思ったら、もう、アマチュア無線で自分から電波を出してみるしかないですね。

受信する立場から受信される立場になってみるしかないです。

もし貴方にその気があるのなら、警察官や自衛官になるのも一つの手ですし、イベントを主催する立場や、イベントの警備員などになれば、受信活動と同じような楽しみを得られること間違いなしです。

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