特定小電力トランシーバーをJリーグで使う

引き続きスポーツシーンでのトランシーバーの利用状況について調べています。

今回、とあるJリーグチームでは、コーチ間の通信に特定小電力無線という方式のトランシーバーを使っていて、かなり珍しかったのでレポートします。

 

特定小電力無線とは?

 

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特定小電力トランシーバーは、今販売されている合法トランシーバーの中で一番出力が小さいトランシーバーです。

アナログ式

特定小電力トランシーバーは、平成元年に制度化された特定小電力無線の規格の中で、主に音声通信を行うトランシーバーのことを言います。

デジタル簡易無線トランシーバーとちがって、出力が小さいこともありアナログ方式の電波を使っています。

無資格で利用可能

一方通行もしくは相互通信の通信ができ、また、使用にあたっては特に資格や免許、登録が必要なく、誰でも購入したその場で使用することができる無線システムです。

主な利用用途

出力が極端に小さいので、主にレジャーや業務用途のうち、見通せる範囲内での通信に使われています。

一番有名なのは、マクドナルドの店舗内で使われている無線システムが、特定小電力トランシーバーです。

その他、飲食店を中心とした店舗内の店員同士の連絡や、繁華街での客引きにも使われています。

また同時通話が可能なので、工事現場でのクレーン操作員同士の連絡にも使われています。

アナログ式で同時通話が可能なので、一瞬の連絡の遅れが大事故につながりやすいクレーン工事の現場では、とても重宝されています。

 

Jリーグのコーチ間連絡に使われている理由

 

そんな特定小電力トランシーバーですが、Jリーグのコーチ間の通信に使われていました。

Jリーグのコーチ間の通信は、傍受対策などの理由からデジタル簡易無線を使うことが多いのですが、特定小電力トランシーバーを使っているのを見たのは今回が初めてです。

スタジアム内の通信には必要十分

たしかに、サッカー場や陸上競技場などで、スタンドとピッチやベンチなどの近い距離と交信するのであれば、特定小電力トランシーバーで十分であるといえます。

音声を暗号化できる

特定小電力トランシーバーは、アナログ式ではありますが音声を暗号化するスクランブル装置がついているので、傍受対策もある程度取ることができます。

ベンチ内の連絡用で、アナログ簡易無線を使っているケースも見受けられますが、アナログ簡易無線は音声にスクランブルをかけることができないので、傍受できる装置を持っている相手には通話が筒抜けになる可能性があります。

アナログ簡易無線を使うのであれば、競技場内での使用であれば、特定小電力無線の方がお勧めです。

特定小電力無線のスクランブルは、何十年も前に警察が無線で使用していたという、とても古い方式ですが、最近はほとんど使われていないことから、これを解読可能な装置がほとんどないので、かえって傍受対策としては有効な方法となっています。

デジタル簡易無線より明瞭な通信が可能

今回、特定小電力トランシーバーをベンチ間通信で使っているのを実際に聞いてみましたが、相手の通話が聞こえないとかで不自由している感じではありませんでした。

反対に、出力などは十分でさらに高性能であるはずのデジタル簡易無線を使っている方が、同じ条件であっても聞こえづらいようで、何度も聞き返すケースがありました。

 

スポーツシーンでは、スピード感が重要ですし、状況によってはかなり興奮してしゃべることもあるので、デジタル簡易無線よりはアナログ式の特定小電力トランシーバーの方が有利であるように感じました。

安価

特定小電力トランシーバーの最大のメリットは、トランシーバーが安価なことでしょう。

1台の売価は、どんなに良い品質のものであっても1万円以下で購入することができます。

デジタル簡易無線が、最低でも1台で3万円程度を必要とするのとはえらい違いです。

デジタル簡易無線1台の金額で3~4購入することができるのですから、この違いはとても大きいです。

購入時の唯一の注意点とオススメの機種

特定小電力トランシーバーを購入するにあたっては、Amazonなどで売られている格安品に手を出すのはやめましょう。

日本の認可外の製品であったり、性能が悪すぎて全然交信できなかったりします。

オススメは、日本製のトランシーバーです。

出力が弱いので、アンテナはなるべく長い方が、更新できる距離が広がります。

今回、某チームが使用しているトランシーバーも、アンテナが長いタイプでした。

まとめ

 

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特定小電力トランシーバーは、30年前に制度化された古い方式のトランシーバーですが、現在でも十分に使用することができます。

アナログ式の明瞭な音声は、騒音が激しい環境でも、相手の声を簡単に聞き分けることができます。

家族間のレジャーや、学校行事、店舗内での使用など、狭い範囲の通信で問題なければ、ぜひ特定小電力トランシーバーの使用をお勧めします。

もちろんレンタルもあります。

業務に使う無線機は買うよりレンタルがお得!

運動会や文化祭での使用はもちろんのこと、キャンプやスキーなど、年に数回しか使わないイベントで使うトランシーバー、インカム、無線機は購入よりレンタルの方がお得です。

まずは、無料見積りをしてみましょう。

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